第44章 ゲイショップの思い出

ゲイショップの思い出<11>

2018年12月31日。ボクは実家に帰省するために、西鉄薬院駅で降りてJR博多駅に向かって歩いていた。博多駅に向かう途中に『柳橋連合市場』の前を通り過ぎると、年末の買い出しで人がごった返していた。いつもなら見かけない交通整理のガードマンが配置されて…

ゲイショップの思い出<10>

今となっては言い訳のようにしか聞こえないけど、ボクはおかずにしているゲイ動画を彼に本気で教えようとしていた。隠しているつもりは全くなくて、ただボクが持っているゲイ動画が一本も置いてなかったのだ。 帰り道、店を出て住吉通りを歩きながら、彼は「…

ゲイショップの思い出<9>

ボクらは移動して2人並んでDVDを眺めていた。大体7列ぐらい設置された棚にはゲイ動画のDVDがぎっしりと陳列してあった。 彼は「これ知ってる」と言って何本かのDVDを指差していった。彼の指さしたDVDを手に取ってパッケージを眺めてみたけど、どうやらボクと…

ゲイショップの思い出<8>

なんでこんな事態になってしまったのか説明すると、ボクは何かに興味を持つとのめり込んでしまう性格をしている。このサイトがいい証拠だ。文章を書き始めたら毎日更新してしまうくらいにのめり込んでしまっている。 子供の頃から少し極端な性格をしていた。…

ゲイショップの思い出<7>

去年の年末に観た、ゲイカップルの南和行さんと吉田昌史さんで出演しているドキュメンタリー映画『愛と法』の中で、南和行さんがアダルトグッズを買うシーンがある。 いきなりのシーンで 「ちょっと南くん。何を買ってるのよ!」 と、大阪のおばちゃんぽい感…

ゲイショップの思い出<6>

人通りが多い住吉通りにいつまでも立っているわけにはいかず、ゲイショップの前に立っている姿を見られたくはないので、ボクはドアを開けて店に入った。 店に入って左に曲がると、まず下着コーナーが目に入った。ボクサーパンツやケツワレといったゲイ関連の…

ゲイショップの思い出<5>

「住吉の『コンボイ』に行ってみない?」 今となってはボクと彼のどちらが先に言い出したのか分からない。ただボクらの間で、そんな意見が前触れもなく出てきた。 あるライブを観に行った帰り道。ボクらは天神に戻ってきたところで「どこかで食事でもして帰…

ゲイショップの思い出<4>

ボクは京都の『ルミエール』に行ったけど、それほど思い出がない。 いつものように不審者のように店の前を何度もうろうろして、とうとう足が痛くなってから「そろそろ勇気を出して入ってみよう」と決意して店に踏み入れた。 結局、店の滞在時間は10分くらい…

ゲイショップの思い出<3>

京都に『ルミエール』ができたらしいよ。 ボクが大学を卒業して京都から離れる直前くらいに、ゲイ向けの出会い系の掲示板サイト上の書き込みを読んでいて、京都市内に『ルミエール』がオープンしたことを知った。 当時、ボクは『ルミエール』という言葉が何…

ゲイショップの思い出<2>

ボクが初めてゲイ向けのアダルトショップに行ったのは大学時代だった。 ここで言うゲイショップについて補足しておくけど、例えば有料ハッテン場の受付近くにあるアダルト商品を扱っているスペースではなく専門ショップのことを指している。 ボクの大学時代…

ゲイショップの思い出<1>

「初めてアダルトショップに行ったのっていつだったかな?」 先日、彼と電話で話していると、そんな話題が突然に始まった。 その日の夜は新年会があって、数カ月ぶりにアルコールを飲んだ。 彼に「あんな料理にお金を払うくらいなら、先日一緒に行ったイタリ…